磨

連休ということもあり、実家へ帰宅した。
帰宅した途端に家族から煤払いをしろと命令が下った。
基本的に僕の家っていうのは掃除に厳しい。年に二回大掃除の他に、週一で雑巾をかける。2日に一回モップをかけたりもする。
庭も爺さんが箒を定期的にかけているため、建ててから数年たっている実家の家もまだ結構新しい状態を保っている。
そしてこの連休のはじめのうちに大掃除をするということらしかった。なんだかんだで僕も一週間丸まる休みの予定なので断る理由も思い浮かばないまま参加することに。

こんな家庭で育ってしまっているので僕自身アパートも結構綺麗なほうである。友人さえ来なければ掃除はあまりしなくて住むことができるのだが、突然いい年こいた馬鹿が4人くらい一度に押し寄せると否応無しに埃が舞うというものである。僕自身几帳面な方ではないのだと思うのだけれど、埃だけは見るだけでなんか体調悪くなりそうで嫌なので掃除機をかけると言った具合である。
まぁ、掃除機をかけるとついでという意識で雑巾がけまでやってしまうので結果的に几帳面みたいな感じになってしまうのかもしれない。

帰ってきて早々に天井の埃を払い、壁を拭き、窓を拭き、和室の畳、床の間、フローリング、全てを磨く。一応二日間かけてやるわけだが、結構大変である。

本来なら嫌がりたいところなのだが、なにせ学費や生活費を払ってもらっている以上引け目を感じてしまう面もあるし、なかなか断れないのだ。
まぁ、働いたら僕も好き勝手やらせてもらいたいと思っているのでそれまでの辛抱だと思い、今は我慢である。