菱田春草

2007年11月4日
今週は実家へ帰る予定じゃなかったんですが、母が癌であるらしく心配だったので帰郷しました。
癌の方は初期の初期だったらしく、大事にいたる事は今のところないのだそうです。ただ、癌である以上手術は避けられない様子で、また手術の日程が決まったら連絡をくれることになりました。

さて、暇になってしまったので菱田春草展を見てきました。
菱田春草といえば1874年に長野県で生まれた画家で、当時必須だった輪郭線を廃した無線描法を試みたり、色彩の濃淡で遠近を書き分ける”空気遠近法”を用いるなど、斬新な手法を多く使った画家です。
身近に感じられるのはテレビの「開運おたから鑑定団」で度々春草の絵が鑑定されることではないでしょうか。

僕は大した教養も持ってないので、誰の絵がどうして凄い、とかあまりわかりません。だから、僕が凄いとかいってもあてにならないので書きませんが、さすがに重要文化財に指定された絵は迫力がありました。

今回知ったことは一つ一つの絵を表面的に見ても良いのですが、やはり絵の奥にある、裏設定を知ってこそ絵画は映えるのだなぁと思ったことでした。
例えば俯いている人の絵を見た場合、何故俯いているのか、これから何をしようとしているのか、など考えられることは沢山あって、絵の中の小さなことにも意味があり、またそれが複雑に絡み合ってひとつのテーマになっています。
それを知ることでようやく、その絵を見たなと。思えると思うんです。

僕はなかなか重要文化財を見ることなんてなかったので、そう考えることができた分、大きな収穫があったと思いました。
同時に、全然関係ないのですが、結構美術館のデートも有りだなと思いました。

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